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領土問題

領土問題について あまりにも無知・淡白な日本

竹島にせよ、尖閣諸島にせよ、人々は自国のものだと主張するだけで、
なんら客観的に勉強していない。

領土問題に淡白な日本人は、
また一方では、竹島・尖閣諸島は不毛の無人島であり、
さらにはロシアとの間の北方領土にしても経済的には負担ばかりが多くて採算の取れないものであり、
日本として、領有権を主張してもあまりメリットがないという意見がかつてあった。

領土というものは当面の採算性だけで判断するものではない。

日本人は領土問題に淡白というか、
「領土のことを云々するのは侵略的、右翼のいう事であって進歩的な知識人が言うべきことではない」
というのが、多くの日本人の考え方のように思える。
この考えに従えば、日本以外の外国または外国人は、すべて「侵略的右翼」ということになってしまう。


日本が放棄した「クリル諸島」

歯舞、色丹、択捉、国後のいわゆる「北方四島」についてはどうなのか。

1951年(昭和26年)9月、アメリカのサンフランシスコで日本と連合軍の間で締結された講和条約で、
日本は、朝鮮、台湾、樺太、クリル諸島に関する請求権を放棄した。

この条約の調印に当時のソ連は加わらず、また放棄した土地の帰属先は指定されないままである。

さらに重要なことは、日本が請求権を放棄したクリル諸島には
①歯舞、②色丹、③択捉、④国後のいわゆる「北方四島」は含まれないというのが日本の見解であるということである。

「四島」のうち①の歯舞諸島は小さな島々であるが、それでもそのうちの志発島は面積45平方キロ、
竹島の総面積0.23平方キロ、尖閣諸島の諸島の総面積6.3平方キロよりはるかに大きい。

②色丹島は255平方キロで、対馬(上島)や隠岐(島後)より大きく、日本17番目の面積をもつ島である。

さらに③の択捉島は面積3139平方キロ、④の国後島は面積1500平方キロと、
本州、北海道、九州、四国に次ぐ日本第5位と第6位の島であり、
第7位の沖縄本島の1185平方キロよりもはるかに広い。

とくに択捉島の面積3139平方キロは東京都の面積2145平方キロを始め、
佐賀県(2418平方キロ)、神奈川県(2391平方キロ)、沖縄県(2246平方キロ)、大阪府(1858平方キロ)よりも広く、
鳥取県(3492平方キロ)にほぼ匹敵するものである。

加えて周辺海域は世界屈指の好漁場である。

決して「小さな島の争い」とはいえない。「大きな島の争い」なのである。

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